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手関節損傷

前腕骨(橈骨、尺骨)と手根骨(8個)から構成され、屈伸、回内・回外運動がある。手で物をつかむ、つまむ、挟む、捻る、握るなど手の巧緻運動といわれる複雑な動きの役割を担う。一旦後遺症でこの様な複雑な動作が困難になると日常生活において相当の不自由を来たす結果となる為早期に治療しなければならない部位である。

なぜ手首というか? (語源)

※首(頚)の語源は「くびれ」から来ています。人体で直接生命にも関わる重要な部位は「くびれ」ています。首、手首、足首、大腿骨頚部、上腕骨頚部、橈骨頚部などです。生命にも関わる動脈や神経が外力に遭遇し損傷しないようにくびれているのです。
「首」の総頚動脈は両肩の出っ張りによって外力から守られていますし,「手首」の橈骨動脈は親指側の茎状突起と小指側の茎状突起によって守られ、「足首」の脛骨動脈は内果、外果によって守られています。
これらの重要な部位が、不幸にして外力に遭遇し骨折や脱臼、捻挫、打撲などを受傷した場合は非常に治りが悪く一生後遺症に悩まされ続けている人は沢山います。
どんな手首の疾患に対する治療でも非常に専門的な知識や熟練した技術が必要でありしっかりとした医療機関を選択する必要があります。

専門的な知識や技術が必要な例として

頚部に痛みが発生した場合はどのような原因であれ先ず行なわなければならない事は「検温」です。これは内科的な疾患から発生した熱なのかどうかを鑑別しなければならない重要な診察の一つです。検温の結果、限りなく37℃に近ければ内科的疾患の疑いを念頭に置き診察をすすめます。その結果専門医を受診すべきと判断した場合は早急に専門医に託します。外力(交通事故、鞭打ち、打撲、捻挫など)や転倒、年齢的老化、使い過ぎ、など色々な原因により手関節を構成する骨や軟骨、神経、靭帯、筋肉などが損傷されると、手や指関節などへの痛みや痺れ、時によって麻痺などが現れ,非常に多くの後遺症を残す部位であり生涯,つまむ,握る,捻る,絞るなど手の巧緻運動といいますがこういった日常生活動作が困難となり不自由を強いられる事になります。
手首疾患に対し冷やすのか温めるのか、全身の安静が必要なのか動いてもいいのか、固定が必要なのか必要ないのか、牽引してもいいのか牽引してはいけないのか、刺激をしてもいいのか刺激を加えてはいけないのか等、処置、処方を間違えてしまうと症状が悪化するどころか生命にも影響するほどのとんでもない事態になりかねません。
信頼のおける医療機関でしっかりと治療しなければなりません。

腱鞘炎:

手でつまんだり離したり,握ったり開いたり,押さえたり引っぱったり等の単純な作業動作の繰り返し使用により機械的な刺激が腱や腱鞘(腱を包んでいる「さや」の事)に強い炎症をもたらす。伸筋(手の甲側)と屈筋(手の掌側)の何れにも起こる。

慢性関節リウマチ:

朝の指関節や手関節のこわばり,変形,疼痛,運動制限などが主症状で日常生活に不自由をもたらす。進行性や関節破壊を生じる事もあり全身的な治療や理学療法が大切である。

変形性手関節症:

加齢,体質,ホルモンバランス異常や外傷(骨折,捻挫など)の後遺症で発生する。変形,疼痛,可動制限,把握力低下などを主症状とし日常生活に不自由をもたらす。

ヘバーデン結節:

40歳以上の女性に多発する指の先端部の関節が腫脹,疼痛,変形などを伴う関節症であたかも関節リウマチの様相のもの。生殖ホルモンとの関連が強く閉経が早期であればあるほど早い年齢で出現する。
対症療法が主であるが日常的には指関節になるべく負荷をかけない様にする事が大切である。

つき指:

硬いものに指を強打したり,ボールが指に当たったりした際,指関節の先端部の関節が亜脱臼状態になり腱や関節包,靭帯が損傷され疼痛,変形,機能障害など炎症症状が出現する。程度の強い突き指は骨折をも伴う場合がしばしばある。
早期に正しい治療を施さないと後遺症が強く残るし又高齢者になって強い変形症状に見舞われてしまう。

手首の骨折:

代表的なものに手の掌をついて転倒した際発生する「コーレス骨折」と手の甲をついて転倒した際発生する「スミス骨折」がある。何れも受傷時には強痛,腫脹,熱感などの炎症症状と骨折特有の変形が出現する。可及的早期整復固定が必要であり遅れれば遅れるほど後遺症が残る。



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