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股関節損傷

股関節は大腿骨と骨盤の一部である寛骨臼との組み合わせにより構成されますがやはりこの関節にも大腿骨頚部という「頚部」の名称があります。非常に重要な関節であります。股関節はヒトの関節では最大荷重関節でもあり,立って歩行する際に最も重要な関節の一つです。そのため極めて安定し,大きな可動域をもつ大きく深い臼状関節となっています。安定性を獲得する為の靭帯と関節の組み合わせを有し,それらを強靭で大きな筋群(大・中・小殿筋,大腿筋膜張筋など)が体幹との安定性に働いています。
この様な重要な関節が先天性の病気や後天性の病気,怪我などで障害を残すと最も重要なヒトの動作である歩行状態に影響し,即日常生活動作に影響を及ぼすどころか一生寝たきり生活にもなりかねません。自立した正常歩行を維持する為には出来る限り早期に適切な治療が望まれます。

股関節疾患

先天性股関節脱臼

周産期及び出生後の発育過程で脱臼が生じる事がわかってきたため発育性股関節脱臼という名称の傾向にありますが,この中には股関節の亜脱臼や次第に将来脱臼をきたす可能性がある臼蓋形成不全も含まれます。以前に比較すればかなり発生率は減少傾向にありますが発生そのものは女子に圧倒的に多く見られ,遺伝性要素も多く見られます。放置されると加齢と共に強度の変形性股関節症となり,強痛のため歩行困難となり観血療法(人工骨頭置換手術)となるケースを多く見ます。


症状:
(1) 股関節の開き具合が左右対称でなく患側の方の開きが悪い。
(2)大腿部の皮膚溝(大腿内側部のくぼみ)が左右対称でなく,患側の方が皮膚溝の数。が多い。
(3)仰向けで寝て両膝を立てると左右対称でなく患側の方が短い。
他にも多くの臨床検査があります。

単純性股関節炎

3~10歳の男児に多い原因が不明(外傷性,感染性,アレルギー性などの説もある)な股関節の炎症性のもので股関節痛や跛行(異常歩行)を訴える。

変形性股関節症

一次性のものと二次性のものがある。一次性のものには加齢的,ホルモンバランスの影響などがあるがはっきりとした原因から分別しにくい。
二次性のものには先天性疾患としての先天性股関節脱臼(発育性股関節脱臼)や臼蓋形成不全症,炎症性のものとして化膿性股関節炎,股関節結核など,外傷性のものとして大腿骨頚部骨折,股関節脱臼骨折,その他のものとしてペルテス病,大腿骨頭すべり症,慢性関節リウマチなど多数あります。

ペルテス病:

5~7歳の発育期の特に男児に多く発生する大腿骨近位骨端部の阻血性壊死をきたす疾患です。外傷がないのに股関節痛や跛行を呈し大腿部や臀部の筋肉の萎縮も伴う。跛行を呈し大腿~膝関節まで痛みを訴えたら本症を疑う。

坐骨神経痛:

第5腰椎(L5),第1,2仙髄神経が脊椎を出たところで一緒になり坐骨神経を形成する。臀部から大腿後面を下行し,膝窩(膝の真後ろ)で脛骨神経(弁慶の泣き所)と腓骨神経(下腿部外側)に枝別れします。
腰椎に起因するものや,冷え,疲労,運動不足,中毒(ニコチン,アルコール,鉛など),肥満,胃潰瘍など種々な原因で坐骨神経が痛み出し歩行困難や夜間痛,痺れなどで日常生活に不自由を呈します。
人体で最も大きな神経で知覚と運動の2つの働きを持ち発作的に痛み出すのが特徴であるため発作と同時に困難に見舞われる事になります。

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